チョット寝て起きたら、鈍痛がある事に気が付いた。

『あ・・・やっぱり手術したんだ・・・』とお腹の痛みで気が付いたんだけど。それでも、我慢できない痛みではない。しかし・・・左手首に刺さっている点滴が気になる。

『あ・・点滴してるから喉が渇かないわけねえ』と、呑気に思っていたんだけど、減りが物凄く早い。凄いスピードで減ってるんですけど・・・と思っていたら、何気ない顔して看護婦さんが来て

『もう一本刺しますねえ~~』ともう一箇所にチューブをつないでいった。枕もとのテーブルには3本の点滴が乗せてある。

さっき半分くらい減ったなあ~~。って思っていた点滴が、凄い勢いで空になった

ええ~~~?そんなにどんどん流して平気なわけ????多分、ただの水分補給なんだろうけど。

全部で4~5本。やるようで。何か変だな・・・。と思って自分の手を見るとパンパンに浮腫んで

使い捨て手袋に水を入れてくっ付けたみたい!!!

だった・・・・

こんなに水分を入れては

『そうだ・・・オシッコはどうするんだ・・・?』と思って、看護婦さんに

『あのお~~・・トイレにはどうやっていけば・・・???この点滴も一緒に行くんでしょうか・・・?』と聞いたら、看護婦さん一瞬怪訝な顔をして

『だってあなた!オシッコは管が刺してここで勝手にためて有るからトイレに行かなくても良いのよ~~~』と言った。

ええ!!!!気が付かなかった!!!

言われてみれば確かに足の間に違和感があるわ・・・

よ~~~く見たら、かなりの太さの管が膀胱から固定されて出ていて、その先には大きな袋がくっ付いてベットの脇にかけてある。

『あ!そうそう!それから、もう一つは手術の後の血液が外に流れるようにお腹からチューブが刺して有るからこれも気をつけてね』と看護婦さん。

えええーーー!お腹からチューブ?!血液の垂れ流しかああ~~~??!

と、これまた思い切りビックリして再度見たら。

本当だああ!!!!真っ赤な血が別の袋に溜まってる~~~~~!!!

『あいたたた・・・・』一気に手術を受けた患者になった・・・

『あのお・・・お腹がチョット痛いんですけど・・・』とさっきから感じていた鈍痛を訴えると(いや・・・気が付かなきゃそのまま済んだんだが・・・)看護婦さん

『は~い、じゃ今座薬持ってきますからねえ』と言ったと思ったら、物凄い勢いで戻ってきて2個も入れてくれた。

『2個!?』そうなのか・・・もしかしたらこの痛みは2個入れなきゃいけない痛みなのかもしれない。そうだったのか。

どうやら私はいろいろな物にかなり鈍感だったようだ。

『あれ??』と、ここで鼻が乾くのでティッシュで鼻を拭くと

『ん?なんだこれ???』何やら赤いものが付く。反対側の鼻を思い切り拭いてみたら

『ひぇえ~~~。これは思い切り鼻血の塊がこびり付いてる~~~

なぜに?鼻血??根気良く拭いていたら・・かなりの量の鼻血の塊が取れた。

私・・・??鼻血出したの???

そんな事を考えていたら全ての点滴が物凄い速さで終わり。看護婦さんが現れて

『のど乾きましたか?』と聞くので、

『はいはい!!!乾きました』と言ったら、少しして何やら赤い色のお茶を持ってきて

『一気に飲んじゃダメですよ~~ゆっくりゆっくりね』と言われたので一口二口飲んだらさっきの痛み止めが効いたのか?

少しするとお隣のおばあちゃんの所には夕飯が来た。

『あらあ??あなたは夕食は来ないの?』と聞くので

『多分・・そうなんでしょうね・・・』と応えると 

『ああ~~。今日手術だったんだっけ?じゃあ今夜は食事は無しねえ』と言われて、

ショボン・・・として、また寝た。とにかく、この日はずっと寝てばっかりだった。

『お腹空きましたかあ~~?』8時の就寝時間になって可愛い看護婦さんが聞いてくれた。

『ハイ~~』と言うと

『じゃあスープでも持ってきましょうか?』と言う。

『え!?良いんですか??』と聞くと

『だってあなたもうお茶を飲めるでしょ?だからスープなら大丈夫ですから』と言って、スープを持ってきてくれた。

ただのジャガイモのスープだったけど。このスープの美味しかった事

『うわあ~~~美味しい~~~』と思ったのもつかの間・・・

『あいたたた・・・・せっかく、美味しいスープなのに、なんと!!!口の左端の唇の上下に物凄くこのスープの味がしみる

『なんなの???何なのよおお????』と、思って鏡までいけないので携帯電話のガラスに映してみると・・・

口の中に思い切りかんだような、口内炎のような白い痕が数箇所

ついでに下唇の左端が思い切り腫れ上がっていた

なんなんだ???

本当に私は麻酔中何をしたんだ???

何が有ったんだ???

良く見ると右の手の上腕部も訳の分からない充血が数箇所あったし・・・

私が全身麻酔中何をしたんでしょうか・・・??

意識の無いなかで暴れたんでしょうか・・・??

謎は深まりつつ・・・この日は就寝・・・・

と思ったら・・・

なんと!!一晩中2時間おきに看護婦が血圧を測りに来た!

しかも・・・嫌がらせなのか?

その際2回も病室中の電気を点けやがった!!ので可哀想にお隣のおばちゃんは朝まで殆ど眠れなかったようだ・・・

え?私??勿論血圧を測られる時は目が覚めるんですが・・・

どうやらその間は

ぐ~~~~~すか

ぐ~~~~すか

『私は全然眠れないのにあなたは良く寝られてうらやましかったわあ』と翌日にお隣のおばあちゃんに言われたのでイビキをかいて寝てしまったんでしょう・・・

それでも、前日かなり寝たので今日は結構すっきり起きて・・この時に有る重大な事に気が付いた・・・

そういえば・・・

家の夫は昨日の朝私を放置してから手術の前も後も、ついでに言えば一日中ここには来なかった!!!

つづく・・・・

本当は光ちゃんに日記なんだから、ママの入院なんてのは別にカテゴリー分けしなくても良い訳だけどまあこんな経験は滅多に無いので書いておきます。

入院前日に、まずは光ちゃんが学校にきて行く服を木曜日、金曜日と紙に書いてそれぞれそろえて用意した。

木曜日は朝軽食を用意できるけど、金曜日はパパがどうするのか?全く見当も付かないので、保存の効く菓子パンとシリアルバーをあらかじめお弁当箱に入れて、手提げ袋に飲み物のプラスティックボトルも入れて、”チューブのヨーグルトは冷蔵庫の中”とこれまた紙に書いて洗濯バサミで止めておく。

木曜日はサッカーの練習が有るので、着替えと飲み物はいつものスポーツバッグに入れて、金曜日の試合のときの飲み物は光ちゃんの目の付く所に置いて置いた。

前日思いついて出来るのはこの程度。

朝6時に目覚ましをかけたのに、4時に起きてしまいこの後は眠れなかった。

そんなわけで、目覚ましがなるよりも早く起きて、今日の光ちゃんの軽食を作る。自分は朝は絶食だから食べられないので、光ちゃんの好物のチョコクロワッサンとイチゴと牛乳を用意したら、時間が余ってしまった。

光ちゃんもいつもより早く起きてきた

チョット寂しそうな光ちゃんの

『ママ~~。バイバイ~~』の声に送られて

結局、6時45分に光ちゃんは家に残って(本人の希望)荷物を持ってパパが病院に送ってくれた。まあ・・病院は歩いても5分位なんだけどね・・

パパは光ちゃんが待っているのでママを下ろしてさっさと帰ってしまい、やはりこの日手術入院のお婆ちゃんと2人でナースステーションの隣の椅子で待つこと5分。

『二人一緒に来てください』と看護婦さんに呼ばれて病室へ。そこはすでに、2人の女性が入院している4人部屋だった。

窓際にはそれぞれ先客の2人のベットが置かれ、残りの扉側の2箇所も看護婦さんがおばあちゃんに選択権を与えたので、私には自動的に”おしゃべりすきそうなおばあちゃんの隣”に決まった。

『じゃあ、空いているロッカーに荷物を入れたらこれに着替えてください。あと、このかみそりで毛を剃りますので・・着替えたらベットに横になっていてくださいね』と看護婦さんが言うので、

『あの・・・自分で剃りましょうか・・・???』と言ってみたら、看護婦さん

『あらあ~~。それは助かるわあ~~。あなたは確か内視鏡手術でしたよね?じゃあ、このおへその上と下の間を剃って・・・』と言うので

『え?おへその??上と下???って・・・毛?ありませんよね???』と自らここで自分でお腹を出して見せて確認してみると

『ああ~~・・普通はねえ・・でも、たまにいるんですよ。生えている人が。。だから無ければそのままで良いですから、足りなければ看護婦が後で剃りますから』と・・なんとも意味不明な説明で”毛”に関しては終了。

結局、手術着の割烹着みたいな、後ろから見たらお尻丸出しの上っ張りを着て、血栓防止のモモまであるストッキングを履いて・・一応かみそりを持ってきたが、はやり剃る場所も無いのでそのまままた自分のベットに戻っていたら、看護婦さんが何やらピンクのカプセルが2個入ったカップを持ってきて。

『う~~~ん・・・まだちょっと早いんだけど。あなた用意が済んじゃったし・・』と言ってから、まだそこに私のキャリーバッグがあるのを見つけて、

『あ~~。荷物の整理はまだかしら?だったらそれが終わったらこれを飲んでくださいね』とまたしてもさっさと行ってしまった。

はあ・・・終わっているんですよ。だって、別にそこに詰めなきゃいけない特別の荷物もないし。って思ったけど、じゃあキャリーバッグごとロッカーに入れておこう。と、思って入れて、そのかわいらしいピンクのカプセル2錠を眺めたが、何のカプセルかも分からないし、(聞き忘れた)散々眺めて、眺めていても仕方がないので飲んだ。多分、あれは精神安定剤か何かの一種だと思う。

さて・・・この間に、お隣のおしゃべり好きそうなおばあちゃんはあれやこれやと質問をしてくる。この時にまた看護婦さんが来て、一緒に入院した新規のおばあちゃんに

『ファーストクラスで個室の利用も出来ますけれど、どうされます?』と聞いた。

ほお~~。どうやらこのおばあちゃんの入院保険はファーストクラスなんだな。と言う事は執刀医も外科部長とかそういう偉い人が執刀するわけね。と思っていると、おばあちゃんチョット考えて

『手術後一人も寂しいしここで良いです』と言ったら、看護婦さんは怪訝そうな顔を一瞬して

『あ。そうですか』と言って去っていった。すると前から居たおばあちゃんは

『そりゃそうよねえ~~。沢山居た方が楽しいわよ~~~手術後に一人なんて嫌よねええ~~ところであなたは何の手術?』といきなり私にふってきた

『あ~~。私ですか?』と言うと、そのお婆ちゃん

『あたしゃねえ~~。おとといここをバッサリ切ったのよお~。子宮を摘出したってわけ』とあっさり言う。

ひゃあ・・・・お腹をバッサリか・・・でも、2日もすればこんなに元気なわけか

『あ・・私は卵巣嚢腫で・・・』と言うと

『あ~~そうなの。じゃあなたもバッサリ切る?』と物騒な事を言うので

『いえいえ・・・分かりませんけど・・まずは腹腔鏡で取れなきゃ開腹にするそうですけど・・・』と言うと。

『あらそう。で?あなたは?』とぼーーーっとニコニコしているもう一人のお婆ちゃんに聞く、

『ああ~~。私はねえ・・乳がんでねえ。ここに大きなしこりが出来ちゃってね』と言った。するとおしゃべりおばちゃん

『ええ!!乳がん!!そりゃまずいわ・・』と言う。

そんな大声で”まずい”なんて言っちゃうのも”まずい”んじゃないの。。本人も落ち込んでいるみたいだしさあ。。。

とは思ったんだけど。このおばちゃん

『ところで、あなたも着替えなきゃダメよお。ほら。彼女はもう着替えちゃったじゃないの』とそのおばあちゃんに言うと、言われた方も

『あら、本当だ・・やっぱり私も着替えるんだったのねえ?』と言う。そして

『でも、バスルームでするのも狭いし・・ここでもいいかしらねええ・・・』と言うと、勿論おしゃべり好きのおばちゃん

『そりゃあんた!当たり前よ~~。ここは女しかいないんだし、みんな持ってるものは同じだからねえ~~。ここでやりなさいよ~~』と言うもんだから。このおばあちゃんも

『そうよねえ~~』とどんどん脱いじゃってるので、あわてて

『ああーー。私手伝いましょうかあ?どうやら私は今ここで一番元気みたいだから』と、これまたよく考えるとかなり変な発言だけど。元気に名乗りを上げておばあちゃんの上着の後ろを結ぶお手伝いをしてあげた。

ここで・・・もう一人の入院患者の女性が手招きした

実は彼女さっきからずっと苦しそうな喚き声を上げていて物凄く気になっていたんだが、入ってきた看護婦も一緒に居たおしゃべりおばあちゃんもあまり彼女に気を使わないのでますます気になっていた。

彼女は苦しそうな顔をしながらも

『始めまして私は○○よ。もしバスルームに物をおきたいのなら、私のが右端に有るのでどかしていいわ。私は今日は苦しくて絶対に動けそうも無いんだもん』とかなり小さい声で話す。

『ありがとう・・あなたかなり痛そうなんですけれど・・・大丈夫ですか?』とこれまた間抜けな事を言ってしまったんだが・・

『さっき看護婦さんに痛み止めを頼んだので・・・大丈夫』とうめきながら言う。それを聞いていたおしゃべりなお婆ちゃん

『あんた、痛いの?大丈夫?でも、昨日は随分良く眠れていたから大丈夫だよ』と言う。

そのうち、彼女があまりに痛くて泣いたり叫んだりし始めたので、病室は騒然となったわけだけど。巡回のお医者さんが

『あなた昨日腹腔鏡の手術をしたでしょ?あの時のガスがまだ身体の中に溜まっているから痛いのよ。だからそれが出れば自然に痛みはひくから、これは普通の事よ』とこれまた冷たく言い放つ。

ええ~~!!その手術って私が今日これから受けるやつじゃないの~~?

ええ~~?聞いてないよ。そんなに痛いなんて~~~

と、かなり不安が積もっている間にも、この彼女痛みでパニックになって

『息が出来ない~~。もう私は死ぬんだあ』と泣き叫び、看護婦さんがあわてて点滴に痛み止めを入れて、座薬を2個も入れて、最後には酸素マスクまでつけて、呼吸を整えさせてやっと収まった所で・・先生が一言

『もし必要なら病院にセラピストが居るので話をしてみたらどう?』と彼女に言っていた。

いやはや・・そんな大騒動の渦中に居たら気が付いたら看護婦さんが4人入ってきて

『さああ!!じゃあお2人そろそろ手術室に行きましょう』と私たちを迎えにきていた。

つづく・・・

『あれえ・・・?そう言えば光ちゃんを学校に送って行ったパパはどうしたんだろう・・?私、もう行かなきゃいけないのに・・・』と、思い出したんだけど、もうその時には一つのベットは一緒に入院したお婆ちゃんが乗せられて、

『さあ!じゃ行きましょうね』とせかされて私のベットも残りの2人の看護婦さんに押し出された。

さっきの泣き叫んでいた女性が手をふっていたので

『あ・・彼女何か言っているみたいですけど・・・』と急いで看護婦さんに言ったら

『ん?あ~あれはあなたに手をふってるのよ~~』と言った。どうやら彼女自分の痛みが少し治まったのでがんばってね!の意味で送り出してくれたみたい。

『ありがとう』を言うまもなく2個のベットは並んで進み、おばあちゃんのベットはエレベーターの前で止まり。乗り込んで。私のベットはそのまま廊下を突っ切った所にある、手術の控え室(?)みたいなところに着いた。

どうやらおばあちゃんは乳がんの手術なので別の手術室でやるのね。私は光ちゃんが手術した所と同じ場所だった。

この手術室の入り口には”陰”と”陽”と大きく書いてあるんだが・・・

できれば”陽”から入りたかったが・・なぜか?”陰”の方向が入り口だった・・・。なんでだ??

『じゃあ、Viel Gluck!』と言い残して看護婦さんは行ってしまい・・空のベットが6個くらい有る場所にポツン!と置いていかれた。

『ええ~~・・ここに置いて行っちゃうのおおお・・』と、思っている間にまた一人同じように運ばれて来た人が居て、この人もさっさと置いていかれた。

なぜか?この時の気分は”洗車機待ちの自動車”だったわ。

どうやらこの空のベットはただ今手術中の人のベットのようで、考えてみれば一気に6人も手術中なわけか・・・すごいな!と思っていたら。隣の人と目が合ったけど、ここで挨拶するものおしゃべりするのも不謹慎だからやめておいた。

そんな事を考えていたら『カラカラカラカラ~~~』と音がして別のベットを持った看護婦さんとお医者さんが現れた。

『おはようございます~~あなたは光ちゃんママさんですね(ここは本名が入ったけど)。私は麻酔医の○○です。よろしくお願いします。じゃこっちのベットにうつっていただけますかああ~~~?』

『お!こんな若くて可愛らしい女性が私の麻酔を担当してくれるのねえ~~~』と思いつつ、そっちのベットに乗るとさっさと今まで寝ていたベットはさっきの”洗車待ち”の場所へ持っていかれた。今度会うのは手術が終わった後なのねえ~~。待っていてねえ~~。とベットに別れを告げるている間に、テキパキと可愛い麻酔医さんは事を進める。

『じゃあまず、髪の毛をまとめてこれを被ってくださいねえ。』とテレビでよく見る紙みたいな青い色の帽子みたいのを渡されたので、髪の毛をまとめて。かぶる。

『はーい。それで十分です。今度は左腕・・点滴を刺すための針を刺しますねえ~~。チクッとしますよ~~。』と言われるので左腕を見ると、

おおお~~~~・・・こんなに長い針をおお~~~

それを見ている間に今度は

『心電図の器具を貼り付けます~~~~』と腕やら胸やらべたべたと貼り。点滴の針を刺す間右の指先についていた洗濯バサミみたいのを

『ん~~。。やっぱりこれはそっちの指にしましょうね~~自分で挟んでもらえますかあ~~~?

『ハイ準備完了』ドイツに来て以来この手際のよさは初めて経験したわ!!

などと思っていたら

『じゃあ点滴入れます~~~。そして、大きくゆっくり息を吸って~~。吐いて~~』と点滴で麻酔薬を入れるのかなあ?と気を取られていたら、マスクを口元に持ってこられていて。

『ん?さて??これは酸素マスクなのか?それともこっちが麻酔なのか??』と悩みつつ深呼吸を3回ほど。

『どうですか?何か感じます?』と麻酔医の可愛い女性(私はおっさんか??)

『いいえ・・・?何も感じませんけど??』と私。もしかして、私って麻酔が掛かりづらい人間なのかなあ・・?と思ってもう一回深呼吸してみると、何やらやや微かにこの空気匂いがするのねえ~~。と、思ったときに麻酔医の可愛い女性が

『100にして・・・』ともう一人の人に言ったのを聞いたのが最後・・・

どうやら1から10まで数える間も何も無く・・・

コロッと!

麻酔が掛かってしまった・・・・

恐怖を感じる事も痛みを感じる事も何も無く・・

この間何をされていたか??全く分からないまま

『光ちゃんママさ~~ん。起きて下さい~~。終わりましたよおお~~~

『ん・・・・・???』と目覚めるとすでにベットに戻されていた、

『気分はどうですか?クラクラしたり気持ちが悪かったりしますか?』と、聞かれたが

『もう終わったんですか?気分は悪くありません』と、応えた。

一体どれくらい時間がたったんだろうか???どこも痛くない。あえて言うなら、なんだかいろいろ身体に刺さっている管が不快なだけ。

『手術は無事に終了しましたよ。さあ、病室に移りましょうね』と、また来た道をガラガラ押されて戻って、

『あ!そうそう、別の部屋がちょうど開いたので、そっちにこのまま移っちゃいましょうね。私物はロッカーに入っていますか?私たちがとってきますからね』と、看護婦さん。

なんだ・・あの部屋には戻れないのね・・・結構、下町の長屋みたいで気に入っていたんだけどなあ・・・

と思いつつ、今回の部屋は2人部屋。

『Frauオットマーさん。また新しいお隣が来ましたよ~~。一人よりはいいでしょ~~?』 

『こんにちは~~。そうね、一人はつまらないから』 と、ニコニコ迎えてくれたのは優しそうなお婆ちゃんだった。

この時点でもまだ麻酔が効いているようでベットから顔だけ見せて

『こんにちは~~~』とだけ応えておいて・・。全く痛みが無いので

『あれ・・・?やっぱりお医者さんは手術はしなかったのかな・・・?内視鏡で見たら何とも無くて取り越し苦労だったのかもしれないなあ』などと思いながらまた寝た。

続く・・・