本当は光ちゃんに日記なんだから、ママの入院なんてのは別にカテゴリー分けしなくても良い訳だけどまあこんな経験は滅多に無いので書いておきます。

入院前日に、まずは光ちゃんが学校にきて行く服を木曜日、金曜日と紙に書いてそれぞれそろえて用意した。

木曜日は朝軽食を用意できるけど、金曜日はパパがどうするのか?全く見当も付かないので、保存の効く菓子パンとシリアルバーをあらかじめお弁当箱に入れて、手提げ袋に飲み物のプラスティックボトルも入れて、”チューブのヨーグルトは冷蔵庫の中”とこれまた紙に書いて洗濯バサミで止めておく。

木曜日はサッカーの練習が有るので、着替えと飲み物はいつものスポーツバッグに入れて、金曜日の試合のときの飲み物は光ちゃんの目の付く所に置いて置いた。

前日思いついて出来るのはこの程度。

朝6時に目覚ましをかけたのに、4時に起きてしまいこの後は眠れなかった。

そんなわけで、目覚ましがなるよりも早く起きて、今日の光ちゃんの軽食を作る。自分は朝は絶食だから食べられないので、光ちゃんの好物のチョコクロワッサンとイチゴと牛乳を用意したら、時間が余ってしまった。

光ちゃんもいつもより早く起きてきた

チョット寂しそうな光ちゃんの

『ママ~~。バイバイ~~』の声に送られて

結局、6時45分に光ちゃんは家に残って(本人の希望)荷物を持ってパパが病院に送ってくれた。まあ・・病院は歩いても5分位なんだけどね・・

パパは光ちゃんが待っているのでママを下ろしてさっさと帰ってしまい、やはりこの日手術入院のお婆ちゃんと2人でナースステーションの隣の椅子で待つこと5分。

『二人一緒に来てください』と看護婦さんに呼ばれて病室へ。そこはすでに、2人の女性が入院している4人部屋だった。

窓際にはそれぞれ先客の2人のベットが置かれ、残りの扉側の2箇所も看護婦さんがおばあちゃんに選択権を与えたので、私には自動的に”おしゃべりすきそうなおばあちゃんの隣”に決まった。

『じゃあ、空いているロッカーに荷物を入れたらこれに着替えてください。あと、このかみそりで毛を剃りますので・・着替えたらベットに横になっていてくださいね』と看護婦さんが言うので、

『あの・・・自分で剃りましょうか・・・???』と言ってみたら、看護婦さん

『あらあ~~。それは助かるわあ~~。あなたは確か内視鏡手術でしたよね?じゃあ、このおへその上と下の間を剃って・・・』と言うので

『え?おへその??上と下???って・・・毛?ありませんよね???』と自らここで自分でお腹を出して見せて確認してみると

『ああ~~・・普通はねえ・・でも、たまにいるんですよ。生えている人が。。だから無ければそのままで良いですから、足りなければ看護婦が後で剃りますから』と・・なんとも意味不明な説明で”毛”に関しては終了。

結局、手術着の割烹着みたいな、後ろから見たらお尻丸出しの上っ張りを着て、血栓防止のモモまであるストッキングを履いて・・一応かみそりを持ってきたが、はやり剃る場所も無いのでそのまままた自分のベットに戻っていたら、看護婦さんが何やらピンクのカプセルが2個入ったカップを持ってきて。

『う~~~ん・・・まだちょっと早いんだけど。あなた用意が済んじゃったし・・』と言ってから、まだそこに私のキャリーバッグがあるのを見つけて、

『あ~~。荷物の整理はまだかしら?だったらそれが終わったらこれを飲んでくださいね』とまたしてもさっさと行ってしまった。

はあ・・・終わっているんですよ。だって、別にそこに詰めなきゃいけない特別の荷物もないし。って思ったけど、じゃあキャリーバッグごとロッカーに入れておこう。と、思って入れて、そのかわいらしいピンクのカプセル2錠を眺めたが、何のカプセルかも分からないし、(聞き忘れた)散々眺めて、眺めていても仕方がないので飲んだ。多分、あれは精神安定剤か何かの一種だと思う。

さて・・・この間に、お隣のおしゃべり好きそうなおばあちゃんはあれやこれやと質問をしてくる。この時にまた看護婦さんが来て、一緒に入院した新規のおばあちゃんに

『ファーストクラスで個室の利用も出来ますけれど、どうされます?』と聞いた。

ほお~~。どうやらこのおばあちゃんの入院保険はファーストクラスなんだな。と言う事は執刀医も外科部長とかそういう偉い人が執刀するわけね。と思っていると、おばあちゃんチョット考えて

『手術後一人も寂しいしここで良いです』と言ったら、看護婦さんは怪訝そうな顔を一瞬して

『あ。そうですか』と言って去っていった。すると前から居たおばあちゃんは

『そりゃそうよねえ~~。沢山居た方が楽しいわよ~~~手術後に一人なんて嫌よねええ~~ところであなたは何の手術?』といきなり私にふってきた

『あ~~。私ですか?』と言うと、そのお婆ちゃん

『あたしゃねえ~~。おとといここをバッサリ切ったのよお~。子宮を摘出したってわけ』とあっさり言う。

ひゃあ・・・・お腹をバッサリか・・・でも、2日もすればこんなに元気なわけか

『あ・・私は卵巣嚢腫で・・・』と言うと

『あ~~そうなの。じゃあなたもバッサリ切る?』と物騒な事を言うので

『いえいえ・・・分かりませんけど・・まずは腹腔鏡で取れなきゃ開腹にするそうですけど・・・』と言うと。

『あらそう。で?あなたは?』とぼーーーっとニコニコしているもう一人のお婆ちゃんに聞く、

『ああ~~。私はねえ・・乳がんでねえ。ここに大きなしこりが出来ちゃってね』と言った。するとおしゃべりおばちゃん

『ええ!!乳がん!!そりゃまずいわ・・』と言う。

そんな大声で”まずい”なんて言っちゃうのも”まずい”んじゃないの。。本人も落ち込んでいるみたいだしさあ。。。

とは思ったんだけど。このおばちゃん

『ところで、あなたも着替えなきゃダメよお。ほら。彼女はもう着替えちゃったじゃないの』とそのおばあちゃんに言うと、言われた方も

『あら、本当だ・・やっぱり私も着替えるんだったのねえ?』と言う。そして

『でも、バスルームでするのも狭いし・・ここでもいいかしらねええ・・・』と言うと、勿論おしゃべり好きのおばちゃん

『そりゃあんた!当たり前よ~~。ここは女しかいないんだし、みんな持ってるものは同じだからねえ~~。ここでやりなさいよ~~』と言うもんだから。このおばあちゃんも

『そうよねえ~~』とどんどん脱いじゃってるので、あわてて

『ああーー。私手伝いましょうかあ?どうやら私は今ここで一番元気みたいだから』と、これまたよく考えるとかなり変な発言だけど。元気に名乗りを上げておばあちゃんの上着の後ろを結ぶお手伝いをしてあげた。

ここで・・・もう一人の入院患者の女性が手招きした

実は彼女さっきからずっと苦しそうな喚き声を上げていて物凄く気になっていたんだが、入ってきた看護婦も一緒に居たおしゃべりおばあちゃんもあまり彼女に気を使わないのでますます気になっていた。

彼女は苦しそうな顔をしながらも

『始めまして私は○○よ。もしバスルームに物をおきたいのなら、私のが右端に有るのでどかしていいわ。私は今日は苦しくて絶対に動けそうも無いんだもん』とかなり小さい声で話す。

『ありがとう・・あなたかなり痛そうなんですけれど・・・大丈夫ですか?』とこれまた間抜けな事を言ってしまったんだが・・

『さっき看護婦さんに痛み止めを頼んだので・・・大丈夫』とうめきながら言う。それを聞いていたおしゃべりなお婆ちゃん

『あんた、痛いの?大丈夫?でも、昨日は随分良く眠れていたから大丈夫だよ』と言う。

そのうち、彼女があまりに痛くて泣いたり叫んだりし始めたので、病室は騒然となったわけだけど。巡回のお医者さんが

『あなた昨日腹腔鏡の手術をしたでしょ?あの時のガスがまだ身体の中に溜まっているから痛いのよ。だからそれが出れば自然に痛みはひくから、これは普通の事よ』とこれまた冷たく言い放つ。

ええ~~!!その手術って私が今日これから受けるやつじゃないの~~?

ええ~~?聞いてないよ。そんなに痛いなんて~~~

と、かなり不安が積もっている間にも、この彼女痛みでパニックになって

『息が出来ない~~。もう私は死ぬんだあ』と泣き叫び、看護婦さんがあわてて点滴に痛み止めを入れて、座薬を2個も入れて、最後には酸素マスクまでつけて、呼吸を整えさせてやっと収まった所で・・先生が一言

『もし必要なら病院にセラピストが居るので話をしてみたらどう?』と彼女に言っていた。

いやはや・・そんな大騒動の渦中に居たら気が付いたら看護婦さんが4人入ってきて

『さああ!!じゃあお2人そろそろ手術室に行きましょう』と私たちを迎えにきていた。

つづく・・・

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