2003.09.27 Spatzennest
ドイツ語で《すずめ》をSPATZという所から来ている名前のような。プレ幼稚園が始まった!!!
『さあ!今日から幼稚園だよお』ママは光ちゃんを朝早くから起こした。この一言で、光ちゃんはパッと起きた。
新しい、幼稚園用のバッグに水筒、お弁当(とは言えパン)室内履きなどをいれ、いささか緊張、でも嬉しそうに出発した。
shonichi
朝8時半!光ちゃん達は、到着した。
すでに他のお友達も来ている。
『遊んで良いよ~』光ちゃんは、ママの口を真似て中に入りたくてウズウズしている。靴を履き替えて、先生に挨拶して早速、自動車で遊んでいる男の子の所へ行った。
『駄目!』いきなり言われた。光ちゃん、引いた。
『ママ?順番だよね?』と言う。
『そうだけど・・一緒に遊べば良いじゃない?』とママが言うが、光ちゃん、順番が来るのを待っている。
濃い金髪の青い目の小さいが手ごわそうなこの男の子の名前は(LEONHARD)。
透き通るような金髪の巻き毛を長くしていてママのひざに座って遊んでいるのは(LEON)君。この子は、ビー球が上からくるくる回って落ちてくる玩具に夢中。
次に来たのは、小さなかわいらしい女の子。(LEONIE)
そして、最後に大きなランチボックスを持って、ちょっと小さめのTシャツなのか?オヘソを出して来た男の子が、これまた肝っ玉母さん!!と言った感じのお母さんを持つ(QUIRIN)
そして、光ちゃん。
今日はこの5人のスタートだった。金曜日に残りの5人が集まるので、来週から総勢10人になる。

『楽しみだねえ』と言って来たママと光ちゃんだったが・・・いきなりママの方が気後れした。
ママ達の機関銃のような会話に入っていけない。1人でポツンを別のテーブルに座って、光ちゃんの遊んでいる光景を見ていた。
『おや?』なんとなく、ママは何回かそう思った。
『光ちゃん・・キチンと先生の指示に従わなきゃ駄目じゃない・・』こんな事が何回か続いた。
別に、暴れるとかそういうことじゃない。玩具も取り合いしないし・・。
どうやら・・ママが思っているよりも、光ちゃんはドイツ語が理解できないらしい。
まずい・・・何を聞かれても
『そうだよ!』しか言わない。
『ええ・・・』ママは愕然とした。ママ以外はドイツ語で話しているし、家ではテレビやビデオもドイツ語。もっと聞き取れているのかと思ったが・・実際はそうじゃなかったんだ。

終わる20分前・・先生が子供とママ達を分けて座らせた。
ところが・・光ちゃんだけ座らない。しかも・・泣き出した。
『ママ!ウンチ出ちゃったの・・』日本語で言う。
『え!、何でもっと早く言わなかったの!!もうすぐだから座っていなさい』ママは言ったが・・ますます泣き出して、先生がママに『どうしたの?なんて言っているの?』と聞いてきた。
『はあ・・あのお・・ウンチをしちゃったらしいです・・』ママはもう恥ずかしくなった。光ちゃん、この時点で号泣になったが・・ご存知の方もいらっしゃるが、光ちゃんの泣き顔は何とも面白い。みんなその顔を見て笑った。(笑うな!)

『じゃ、トイレで変えてきます・・』ママは逃げるように教室を出た。
そう・・これが一番心配だった。なんと言っても、光ちゃんは2回目の食事の後にウンチをすることが多いから、朝食を食べて、ここでオヤツがあるので、もしかして・・と思っていた。

『これが、習慣になってしまったらどうしよう・・毎日、先生にオムツを換えさせるのは申し訳ない』その思いが大きくて、ママは光ちゃんを叱ってしまった。
叱っても仕方が無いのは分かっているんだけど・・叱ってしまった・・
『ここでウンチをしちゃ駄目なの!お家に帰ってからか、来る前にしなさい!って言ったでしょーー』
『うん・・分かった』光ちゃんは言った。
でも、無理な相談だよね・・出るものは仕方が無いんだもんね。

終わりの時間に、皆で繋がって部屋の外に出なきゃいけないのに・・1人の子がふざけてテーブルの下にもぐった。
光ちゃんも、面白がってまねをした。(その後、始めた子はすぐに列に戻った)。
『さあ!光ちゃん!いらっしゃい!』先生が言うが、光ちゃん、おどけてニコニコしてテーブルの下から出てこない上に、頭をゴツゴツぶつけて遊んでいる。
『・・・・』ママ、怒りが頭の先まで来た。
こんな感じで今日は終わった。
『また行こうねえ~』光ちゃんは言った。
結局、誰とも遊べなかったのに、楽しかったらしい。

ママはパパの迎えの車で、あまりにも情けなくなって泣いた。パパはビックリして
『どうしたの?これから何処かに行く?』と聞いた。
『家に帰る、ウンチも持って帰らなきゃいけないし。もう情けなくて・・』それだけママは言ったが涙が止まらなくなった。
なんで、こんなに情けないのか?分からなかった。
でも、ここまでドイツ語を理解していないとは、これから先、どうすれば良いんだろうか?こんな事ばっかりが一気に頭の中を駆け巡り、いろいろな光景を思い出して、感情を抑え切れなかった。
家に帰って少し落ち着いた所で、パパに言った。
『今度から、光ちゃんと話すときは、単語を分かりやすく切って、ゆっくり話してあげてよ』
『ああ・・分かった。そうしてみるよ』と、パパは言った。
(とは言え・・あなたはすぐに忘れるし、来週から7週間も出張じゃないか!!)
ここでは、床に座って遊ぶ事が多かったので、家でも座って何か出来るように、小さなテーブルと椅子も買って欲しいといった。
『そんなのいらないんじゃないの?』と、買物嫌いなパパは言ったが、ママは譲らなかった。

あまりにも同じ年の子達との接点が無さすぎたんだ。これは絶対にママが悪かった。
この遅れ・・取り戻すのは少し時間がかかるけれど、ママも少しがんばってあげなきゃね。

光ちゃんへ
今日は、怒ってパニックになってごめん。日本のバアバにママは叱られちゃったよ。
『あのねえ!まだ3歳にもなって居ない子に、そこまで求めてもかわいそうでしょ!!1人目の子は親の期待が大きすぎる事が多いから、あまり多くを期待しては、光ちゃんが可哀想よ!あの子は見た目よりも神経質だから・・』
ごもっともです・・・。ママ・・張り切りすぎていたようだね。
今度から深呼吸してみるよ。来週から一緒にがんばろうねえ!
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