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2004.09.18 先生の話
『ママ~!ママ~!(涙)』
ママが、迎えに行ったときに、かなり離れたところから、光ちゃんの泣き声が聞こえた。
『あ!光ちゃんが泣いている!!』ママは気がついて、走って幼稚園の庭に駆けつけた。

(こういうとき、自分の子供の声って分かるんだねえ・・)

見ると光ちゃんは、庭のドアのところで、先生に抱っこされて涙を一杯流して泣いている。

『ほ~ら!ママが来たわよ~!!』先生が光ちゃんに言う。
『マ~マ!マ~マ!!(号泣)』光ちゃんはママに手を伸ばす。

『さっきね、そこで転んでしまって、ちょっと痛かったのよねえ・・と言うか・・ビックリしちゃったのよ・・』先生はママに話してくれた。

『ママ~!痛いよおお・・(涙)』光ちゃんの顔を見ると、あらあら・・砂と涙が混じって、ぐしゃぐしゃだよ・・
『そんなに大した事無いんだけど・・ショックだったようです』先生はママに言った。

『まあ・・』ママは苦笑して先生から光ちゃんを受け取る。

(先生、光ちゃん重いのに、良く抱っこしてくれていたなあ・・)と思いつつ・・・

『ところで、先生・・この子、彼と何か問題でもあるんでしょうか?』これは良い機会とママは話し出した。
『あ?ニアメね・・(黒人の子の名前らしい)』と先生が言ったところで
『この子、毎日、幼稚園には行きたくない!言うし、ここ数日は、夜寝ながら泣くんですよ・・どうなんでしょう?』ママが言うと、

『この前、ご主人も話されたので、注意してみているんですが(本当かよ?)叩く事ですよね?でも、私たちが見ている限りでは、彼は一緒に遊びたくて、ちょっと触っている程度なんだけど・・・単なる、スキンシップだと思うんですがねえ・・』先生はそう言った。

『そうですか・・・』ママは苦笑しながら聞いていた。

たんなるスキンシップで、光ちゃんは連日、嫌な思いをしているわけなの・・?
『叩くと言っても、ほんの少し、ポン!って叩くだけなんだけど・・』先生は言った。

『でも、毎日本人は叩かれるので、行きたくない。って言うんですけれどね・・そうですか・・』ママは納得はいかなかったが・・今回はここで引き下がった。

『引き続き、私たちも見ていますから・・』責任者の先生はそう話して、他のお母さんの所に行ってしまった。

ついでに、もう一人の先生が居たので、これまたとっ捕まえて(笑)。

『あの・・この子、ニアメが怖いって言うんですが・・』と話すと、これまた
『怖い?う~ん・・彼は言葉も分からなくて、一緒に遊びたいだけだと思うんですよね・・いわゆる親愛の情で、ちょっとタッチするだけで、そんなに力を入れて叩いている訳じゃないんですけれどね・・』そういう。

『言葉が分からないのは、分かります。この子も、去年、苦労しましたから・・』

『皆と話が通じないので、どうすれば良いのか?分からないだけなんですけれどね・・』
『そうですか・・・』ママは言ったが、これは、おかしいよな・・光ちゃんだって、去年一年初めの内は、プレで苦労したが、だからと言って、誰かを叩く事は決して無かった。

本人の努力で一生懸命、言葉を覚えて行ったけれど、叩きはしなかったよ!!

『光ちゃんは、言葉も大丈夫だし、良く遊べるわね。あ!そうだ!今日、描いた絵を忘れちゃ駄目よお・・ママに見せてあげた?』その先生は、光ちゃんに言った。

『あ。。今日ね、パパとママの絵を描いたんだよ・・』そう言って、自分の引き出しから、一枚の絵を出した。

『・・・??どれがママで・・?パパ・?』ママは聞くと、
『ここに書いてあるよ!こっちがパパで真ん中が光ちゃんで、こっちがママ♪』

なるほど・・印刷の裏紙の(しかも!何かの設計図のゴチャゴチャシタ間取り図)、白い面じゃなくて、印刷してある面に・・(苦笑)丸が6個ばかり描いてあって、(どうやら、顔と胴体らしい・・・)先生がそれぞれ、”Papa””光ちゃん””ママ”と書いてある。

『ねえ?上手に描けているでしょお?』先生はニコニコしてママに話した。
『あら!本当に上手に書けたわねえ・・』ママは言った。
(良く分からないんだけどね・・・。)

パパは大きな丸い顔と、大きな胴体、真ん中の光ちゃんを挟んで、ママだった。

何だか全く絵になっていないんだけれど、真ん中に光ちゃんが描かれている事で、光ちゃんにとっての家族が見えた気がした。(うまくいえないんだけどね・・・)

初めて光ちゃんが”家族”を描いてくれたのでママは無性に嬉しかった。(でも・・せめて白い面に書いて欲しかったよ・・・涙)

『これさ~。パパにポストで送ろうね~』光ちゃんはママに言った。
『ポストでは送れないので、メールで送ろうねえ~』ママは光ちゃんに話した。

今日の先生との話は、納得のいく話しでは無かったけれど、これでまた少しは先生も、注意して見続けてくれるかもしれない・・(見ていればの・・話だが・・)

来週はまたどうなるのか?分からないが・・・光ちゃんが言い続ける限り、ママは何回でも話すつもりだ。

友達が出来なくて、辛いのは光ちゃんも一緒。

それを”この子は言葉が分からないから・・”と、言うだけで、暴力を奮って(先生はあくまでも暴力とは言わないが)良いとは言えない。

片方が、そんなつもりは無くても、明らかにもう片方が嫌がっているんだからね。

ママもドイツ語で話すのは大変なんだけど・・
ママ!がんばってくれよなああ~!!!

今日はついでに夕方に散歩に出かけた。かれこれ1時間半、小さな川沿いを”どんぐり”探しに出かけた。
光ちゃんの好きな”小枝”が沢山落ちていたが、残念ながら、虫食いの無いどんぐりが落ちていなかった。

『また行こうね♪』光ちゃんは言った。
『そうだね・・また行こうね・・』今度は虫食いの無いどんぐりを捜しにね。
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